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2021 6/10 『王子十五滝 新潟会館の段差のある滝(十七滝)』

北区王子付近にはかつて王子七滝と呼ばれた滝があった。
七滝とは、名主の滝・稲荷の滝・辨天の滝・不動の滝・権現の滝・見晴の滝・大工の滝で、現存するのは名主の滝のみとなっている。
いわゆる『王子七滝』は『東京名所図会』の内容をアピールするための手段だと、『王子七滝考』では書かれている。
7つ以外の滝にも触れており、また古地図などからも引用して地図に記載してみたら、15の滝があったことが分った。
1:権現の滝
2:王子大堰(王子大滝)
3:不動の滝
4:弁天の滝(辨天の滝)
5:稲荷の滝
6:名主の滝
7:見晴の滝
8:飴屋の滝
9:山本家の滝
10:大工の滝
11:醸造試験所の滝
12:湯滝
13:水滝(木滝)
14:桶勘の滝
15:末広の滝(扇屋の滝)
12『湯滝』と13『水滝(木滝)』は絵図に描かれているために正確な場所は不明(石神井川の流れに合わせるとこの付近)。
11『醸造試験所の滝』と14『桶勘の滝』は推定の位置で、11の醸造試験所の滝はかつての石神井川の名残である逆川沿いとも考えられるが、石神井川(音無川)沿いに落ちていた方が自然だと思う。
『見晴の滝』と『山本家の滝』は水量があったようだ。
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<北区郷土誌 郷土史雑談 あれこれ> 第四回 郷土史雑談会 平成三年八年一八日(日)より引用ーーーーーーー

F・・・醸造試験所のところに村上養鶏場があった。
門を入ると地玉子を売る直売店があった。
左側に大きな穴があり、その中で鶏を飼っていた。
鶏の種類も多く研究もしていたのではないか。
 新潟会館のたっている所に、段差がある滝があって、冬は氷が張っていた。鴨は昔から飛来した。
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上記、Fさんが新潟会館があったところにも滝があったと証言している。

王子周辺にはいくつもの滝があったことが分かっているが、そのうちのひとつに醸造試験所にも滝があったことも知られていて、地図の11番(周辺)が<醸造試験所の滝>である。
新潟会館がどこにあったのかは調べてみても一向に出て来ず、古い地図も調べても描かれておらず、所在地は分からないが、醸造試験所の話からの流れで新潟会館の滝についても触れていることから、醸造試験所の滝の近くにあったか、もしくは醸造試験所の敷地にあった滝のこととも考えられる。
この新潟会館の建っていた所の滝の特徴は段差があるということで、一度落ちた水が段面に流れ、さらに下へ落ちていたのだろう。
落差があるように思われるので、音無渓谷の崖か武蔵野台地東側の崖線なのだが、いくつもの水があちこちから落ちていた地域ゆえに、そのうちのひとつがこの新潟会館の滝とも思われる。
また、鴨が飛来しているという記述から、水面が広いのではないかとも思われるので、武蔵野台地東側の崖線下に流していた上郷用水付近では無いような気もする。

滝の場所がどこにあったか判明するポイントは、この新潟会館がどこにあったかが分かればよいだけなので、北区の中央図書館でもう少し古い地図を調べてみようと思う。
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■石神井川 正受院 王子七滝 不動の滝跡(瀧不動の碑)
■石神井川 正受院裏 王子七滝 不動の滝跡(王子不動之瀧跡) 対岸は湯タキ・水タキ(湯滝・水滝)
■王子七滝 名主の滝
■王子十五滝 現存するのは名主の滝のみ
■王子七滝 名主の滝公園の湧水 (2020年8月8日)
■王子七滝 名主の滝公園 <今様文覚上人の群れ?ー名主の瀧でグロな刺ヨ競べ>
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■王子七滝 消滅した王子 稲荷の滝後の“稲荷の崖線湧水”と王子稲荷裏古墳の狐穴(横穴墓)<十条台遺跡群>
■王子七滝 王子稲荷神社 狐石像が置かれた滝
■王子七滝 見晴の滝跡の湧水と芝坂
■王子七滝 見晴の滝の名の由来
■王子十五滝 醸造試験所の滝
■王子十五滝 料亭扇屋 末広の滝
■王子十五滝に加えて 旧渋沢家飛鳥山邸(曖依村荘跡)下 今も残る飛鳥山の小さな滝(十六滝)
■板橋区加賀 旧理化学研究所板橋分所跡から石神井川に落ちる雨水
■2020年秋 コロナ禍の音無川(石神井川)音無渓谷

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ここをクリックすると下に【過去記事1<河川・湧水・池・滝・堀・上水・暗渠・橋・宿場・史跡遺跡(貝塚 古墳 塚 庚申塔 道標)・文化財・古道・坂など>】のリストが展開します。
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2021 6/9 『練馬区田柄二丁目 (旧)川越街道と所沢道の追分に立つ庚申塚(庚申塔・道標) 鎌倉街道』

地図の黒丸部分、板橋区赤塚新町と練馬区田柄の区堺である、川越街道と所沢道の交差点(追分、分岐点)に庚申塚の碑(庚申塔)がある。
主な役目は道標のようにも思われ、正面には<左 ところ沢> <右 川ご江>と、裏面には<明治十四年二月 田中?>と刻まれている。
左に行っても右に行っても、すぐに鎌倉古道(地図の赤い線)と交わる。
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■縄文人の一生 -西ヶ原貝塚に生きた人々- 武蔵国豊島郡の郡衙跡と鎌倉街道
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■旧川越街道 下練馬宿の北町観音堂
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■練馬区 ふじ大山道

■五代将軍 徳川綱吉御殿跡之碑(練馬区北町1-14 北町小学校と田柄川の間) 脚気に効くと言われた練馬大根栽培・発祥の地と環状八号線の開通

■田柄川の水源と茂呂遺跡
■田柄川 石神井川との合流地点
■石神井川 公開された茂呂遺跡(旧石器時代が日本に普遍的に広まっていたことを証明した遺跡・黒曜石製 茂呂型ナイフ形石器の発見)
■板橋区 栗原遺跡の竪穴住居跡と長嶋茂雄

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ここをクリックすると下に【過去記事2<地域史(歴史)・史跡遺跡(古墳 塚 石仏 社寺 城跡 陸軍 )・文化財・宿場・上水・旧道/古道・坂道・廃線跡・都市計画・出桁造り・ルポなど>】のリストが展開します。
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2021 6/4 『陸上自衛隊 練馬駐屯地 連隊門哨所』

地図の黒丸部分、陸上自衛隊 練馬駐屯地、国道245号線沿いに連隊門哨所が建っている。
約70年も佇んでいるゆえに、小さいながらも畏怖のような強い存在感を感じる。

案内板から引用ーーーーーーーーーー

連隊門哨所のいわれ
第1普通科連隊の前身「警察予備隊普通科第1連隊」は、昭和26年9月28日に久里浜駐屯地から練馬駐屯地に移駐した。
この哨所は、移駐から約2か月後の昭和26年11月15日に竣工して以来、昭和46年11月にこの連隊門(西門)が閉門するまでの約20年間、駐屯地警備に使用された。
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この先の成増・光が丘地区には、かつて成増飛行場、アメリカ空軍の家族宿舎グランドハイツがあり、軍用輸送線東武啓志線もひかれ、兎月園という娯楽施設もあった。(飛行場は板橋区常盤台にも、北区神谷にもあった)
今でも当時の面影を残したカフェーなどもあり、軍の名残を見つけることができる。

このような警備に必要な詰所のようなボックスは、かつて北区王子にあった元小渕恵三首相の屋敷の門の横にもあり、常に警備の方が立っていた。
また、北区滝野川の明治通り沿い、某党首であり某大臣だった方が住んでいた集合住宅の前にもあり、こちらも常に警備の方が立っていた。
前者の屋敷は他者の手に渡り、学生寮のような春風荘という施設に変わったという。
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2021 6/1 『北区滝野川3 四本木稲荷神社/四本木稲荷古墳 火薬製造の圧輪を用いた<忠魂碑>と圧磨機圧輪記念碑』

前の記事の続き。
東京都遺跡地図情報インターネット提供サービスの地図、四本木稲荷神社/四本木稲荷古墳の境内に<忠魂碑>がある。(写真上から2枚目)

火薬製造の圧輪を用いた「忠魂碑」のフライヤーより引用ーーーー

拝殿の右側の半月型の変わった忠魂碑について

一般的には矩形の忠魂碑ですが、この忠魂碑は半月のような変わった形状です。
黒色火薬の原料に圧力を掛けて磨り潰す「圧磨機」の「圧輪」を割り、その約40%を碑として建て、約50%を基盤としています。
残り約10%は当社境内南面の道路際に置かれています。基盤には圧磨板の中心軸が仕込まれたであろう穴を見ることができます(碑の裏側)。
圧磨機については、「板橋区登録文化財 圧磨機圧輪記念碑」の説明を読んで下さい。
同碑は現在、東板橋公園内に有りますが、元は大正11年に陸軍省が設置したものです。
この碑の裏面には「大正6年4月 火具製造所一同」と刻まれていて、圧磨機圧輪記念碑より早く建てられたことになります。
明治38年より昭和20年まで、この境内周辺は陸軍造兵廠の火薬製造所(「雷汞場」・らいこうば)があり、火薬の製造過程で爆発事故が起き殉職された工員を弔うため、この境内建てられたと思われます。
境内の鳥居や燈篭が十条台の四本木稲荷神社より移設され本碑もそうではと思われていますが、圧輪の約10%の部分の石が当社境内に置かれていることからの推測です。

よもとぎ稲荷を守る会
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地図2枚目、赤丸部分の区立加賀西公園に圧磨機圧輪記念碑が移設され、板橋区指定記念物となっている。
圧磨機圧輪記念碑の案内板は文字数が多いので、大きな画像をリンクさせているので、そちらをご覧ください。

圧磨機圧輪記念碑より引用ーーーーーーーーーーーー
幕末までの手工業的生産をしていた火薬生産の近代化を図るため、慶応元年(1865年)沢太郎左衛門が幕命を受け、オランダに留学し火薬の製法を学びました。この圧磨機圧輪は、ベルギーより購入し帰国の際持ち帰ったものです。旧加賀下屋敷のうち約3万坪の敷地を火薬製造所として用い、明治9年8月より同39年11月有煙火薬の製造を廃する日まで昼夜運行されました。
この記念碑は実際に石神井川の水を利用して火薬製造に使用されていた実物で、大正11年(1922年)に陸軍省が設置したものです。
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板橋区登録文化財 圧磨機圧輪記念碑より引用ーーー

これは、板橋火薬製造所(加賀下屋敷跡・現加賀町一帯)の創設者というべき澤太郎左衛門の遺徳を称え建てられた記念碑であるが、実際に火薬製造に用いた圧輪を使用している。
この圧輪は、幕府の命により太郎左衛門が慶応三年(1867)ベルギーで求めたもので、明治九年(1876)より同三十九年(1906)まで黒色火薬を製造していた時に使用されていた。
黒色火薬(現在、花火などに使われている)は、硫黄と木炭を混ぜ、次にこれに硝石と混ぜてつくる。この三種の混合剤を圧磨機の盤上に敷いて水を注ぎながら圧輪を回転させ圧磨作業を行なう。この圧輪を稼働させるため鉄製の縦軸水車(ベルギー製現存せず)が用いられたが、その動力源に石神井川の水が利用された。この圧磨機が設置された場所は定かでないが、加賀下屋敷内にあった加賀水車跡地(現加賀二の十五)付近ではないかと考えられている。

板橋区教育委員会
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この地域には陸軍の遺構がいくつも点在しているので、まわって見つけるのも楽しいですよ。
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■東京第一・第二陸軍造兵廠 陸軍兵器補給廠へつながる赤羽根火薬庫道にある陸軍用地の標柱(石標)

■板橋の名の由来 交通の要衝 鎌倉街道と中山道 石神井川に架かる<松橋・板橋・山中橋>
■石神井川 金剛寺(滝野川城)にある板松橋弁財天洞窟への道標と音無もみじ緑地 王子七滝 松橋弁財天洞窟跡

■赤羽自然観察公園の湧水(陸上自衛隊十条駐屯地跡)
■北区赤羽西 かなくさ坂と湧水 隣接する赤羽自然公園の湧水(陸上自衛隊十条駐屯地跡)

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ここをクリックすると下に【過去記事2<地域史(歴史)・史跡遺跡(古墳 塚 石仏 社寺 城跡 陸軍 )・文化財・宿場・上水・旧道/古道・坂道・廃線跡・都市計画・出桁造り・ルポなど>】のリストが展開します。