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2020 8/14 『王子神社東側の崖線と上郷用水(石神井用水)に架かる三本杉橋の親柱』

北区王子付近にはかつて王子七滝と呼ばれた滝があった。
七滝とは、名主の滝・稲荷の滝・辨天の滝・不動の滝・権現の滝・見晴の滝・大工の滝で、現存するのは名主の滝のみとなっている。
いわゆる『王子七滝』は『東京名所図会』の内容をアピールするための手段だと、『王子七滝考』では書かれている。

7つ以外の滝にも触れており、また古地図などからも引用して地図に記載してみたら、15の滝があったことが分った。

1:権現の滝
2:王子大堰(王子大滝)
3:不動の滝
4:弁天の滝(辨天の滝)
5:稲荷の滝
6:名主の滝
7:見晴の滝
8:飴屋の滝
9:山本家の滝
10:大工の滝
11:醸造試験所の滝
12:湯滝
13:水滝(木滝)
14:桶勘の滝
15:末広の滝(扇屋の滝)

12『湯滝』と13『水滝(木滝)』は絵図に描かれているために正確な場所は不明(石神井川の流れに合わせるとこの付近)。
11『醸造試験所の滝』と14『桶勘の滝』は推定の位置で、11の醸造試験所の滝はかつての石神井川の名残である逆川沿いとも考えられるが、石神井川(音無川)沿いに落ちていた方が自然だと思う。

『見晴の滝』と『山本家の滝』は水量があったようだ。

※2020年8月14日 『16の滝があったことが分った。』→『15の滝があったことが分った。』に修正。

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地図の11:王子神社東側の崖線は、王子神社敷地内のため、現在でもほぼ手つかずに崖が残っている。
この東側の崖から落ちる最も南にあるのが王子稲荷神社にあった“稲荷の滝”だが、 この崖線からも滝が落ちていてもおかしくない雰囲気を今でも保っている。

地図の1:権現の滝は下記。
調査報告 第4号 王子七滝考より引用ーーーーーーー
王子神社(昔の王子権現、滝の名称はこれをとった)の右手、石神井川沿いの崖の上にある中央工学校は、昔の神社の宮司・大岡氏の屋敷跡であるが、その裏手、神社との堺にあたり、現在も神社南側の崖にある石段の上り口の左側あたりにその滝は落ちていたという。『そこは「滝場」と呼ばれ、広さは四・五帖ぐらいあった。』
『大正末頃まで行衣をきた修行者が夜、滝にうたれていた。滝は五メートルぐらいの高さから消防ホースぐらいの太さで流れ落ちていたという。』

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写真下から2枚目、王子神社の崖の下は、かつて上郷用水が流れていて、写真下から1〜2枚目、日光御成道は三本杉橋で上郷用水を越えて、この位置から武蔵野台地を登っていく。
その坂は王子大坂と呼ばれている。
歴代の徳川将軍一行は、飛鳥山の坂を下り、低地の音無渓谷を渡り、迂回して王子大坂を通ってまた台地へと登った。

【関連記事】
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■王子七滝 王子 権現の滝
■音無川(石神井川) 音無渓谷 庶民が王子大滝と呼んだ王子大堰
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■北区十条仲原 稲付川に下る游鯉園の坂
■稲付川(根村用水・中用水・北耕地川) 水車の坂
■稲付川(根村用水・中用水・北耕地川)が流れる深い谷底

■武蔵野台地東部(十条台地) 北区岸町2丁目の湧水
■武蔵野台地東部(十条台地) 北区中十条3丁目 荒澤不動(荒沢不動)の湧水と馬坂
■武蔵野台地東部(十条台地) 北区中十条3〜4丁目の湧水と清水坂
■東京第一陸軍造兵廠の軍用鉄道 ちんちん山(南橋)のトンネルの湧水

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ここをクリックすると下に【過去記事1<河川・湧水・池・滝・堀・上水・暗渠・橋・宿場・史跡遺跡(貝塚 古墳 塚 庚申塔 道標)・文化財・古道・坂など>】のリストが展開します。
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2020 8/13 『うなぎ蒲焼 食と水も大切に』

先月のこと、安い鰻重よりも高いうなぎ蒲焼の缶詰を....
これ、缶詰の風味なんだけど、思ったよりもちゃんとしたうなぎうなぎの味でおいしかった。高いだけある。
で、松屋の鰻重を.....これもかなり安いけど、焼きの味、風味があってなかなかおいしかった。
一番下のは少し前に食べた、鎌倉小町にあった浅羽屋さんの鰻重....うん、文豪も通ったというだけあっておいしかった。
小町のお店を撤退するというニュースにはどうしたのかと思ったけど、長谷の方はまだ営業されているような記憶があるが、どうだろう。
虎ノ門、ホテルオークラに入っている(今はどうかわからないが)鰻屋さんで食べた天然の鰻、あれもとてもおいしかった。

漁獲高も少し上がってきて価格も若干下がったようだけど、まだまだ希少なうなぎ、絶滅しないように。
漁獲高が減った時代に、鰻屋さんはぐーっと撤退しましたよね。
海外の人もよく食べるようになって、マグロの漁獲もぐーっと減って、マグロ専門店や、文京区白山にある(残念ながら少し前に暖簾を下ろした)名店のお寿司屋さん“満津美”も「このままでは値段をうんとあげないとならないし、しばらくはマグロが出せなくなるかもしれない」と言っていたのをよく耳にした。
今年のサンマもえらいことになっているし....
資源を大切にしないと。

ホモ・サピエンスの人口爆発が今後も止まらないので、食料・水戦争が起きることになるだろうし。
あらゆる天災(人災も)を経験して今この時代を生きている私たち、この先どうなるのだろうか。

まだあるうなぎ蒲焼の缶詰は、先に逝った親友たち、友ら、親族、先祖にお供えしました。

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2020 8/12 『王子稲荷の坂 旧中山道と王子稲荷道の分岐にあった“王子大明神 常夜灯”』

上から1枚目の地図、黒四角部分を王子稲荷の坂という。
低地から武蔵野台地へと登る急な坂道となっている。

案内板から引用ーーーーーーーーーーー
この坂道は、王子稲荷神社の南側に沿って東から西に登る坂で、神社名から名前がつけられています。
また江戸時代には、この坂を登ると日光御成道があり、それを北へ少し進むとさらに北西に続く道がありました。この道は姥ヶ橋を経て、蓮沼村(板橋区清水町)まで続き、そこで中山道につながっていました。
この道は稲荷道と呼ばれ、中山道から来る王子稲荷神社への参詣者に利用されていました。
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上から2枚目の地図、この王子稲荷の坂はかつて“王子稲荷道”と呼ばれていて、旧中山道からの参詣者が通る道として使われていたという。
距離は約3キロメートルなので、一時間もあれば、旧中山道から王子稲荷神社に着くことができるだろう。
旧中山道の清水町の中心部は、清水権右衛門宅(清水権右衛門種店<たねごん>)周辺で、清水金蔵商店(清水金蔵種子店<たねきん>)とともに、両家は、板橋姓の種屋で知られ、特に、中山道から王子稲荷神社への参詣みちの入口にあたり、清水金蔵商店角には、石造常夜灯が造立されていた。
その常夜灯が写真一番下の“王子大明神 常夜灯”である。

『生きている江戸の歴史 東京の坂道 石川悌二』より引用ーーーーーー
稲荷坂

北区岸町一丁目一二番の王子稲荷神社東わきを南西に上がる急坂で、坂の東側に中央工学校、坂上西側に王子第二小学校がある。
王子稲荷は岸稲荷ちもよばれ、昔荒川の遊水がこのあたりまでせまっていたころその岸辺にまつられた稲荷で、創建年月はあきらかでない。
「江戸砂子」は「当社は関八州の統領なりといふ。毎年十二月晦日夜、八ヶ国の狐はここにあるまり、狐火おびただし。此火にしたがひて田畑のよしあしを所の民うらなふ事ありといふ。」と記している。
この稲荷社は西方の名主の滝、東方の王子権現および飛鳥山とともに、江戸の中期から遊山と参詣をかねた人々でにぎわい、扇屋、海老屋などの料亭が有名だった。

祭見る狐も尾花かざし来よ
子規

春の夜を稲荷の隣るともしかな
子規 
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【関連記事】
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ここをクリックすると下に【過去記事1<河川・湧水・池・滝・堀・上水・暗渠・橋・宿場・史跡遺跡(貝塚 古墳 塚 庚申塔 道標)・文化財・古道・坂など>】のリストが展開します。
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2020 8/11 『王子七滝 消滅した王子 稲荷の滝後の“稲荷の崖線湧水”と王子稲荷裏古墳の狐穴(横穴墓)<十条台遺跡群>』

北区王子付近にはかつて王子七滝と呼ばれた滝があった。
七滝とは、名主の滝・稲荷の滝・辨天の滝・不動の滝・権現の滝・見晴の滝・大工の滝で、現存するのは名主の滝のみとなっている。
いわゆる『王子七滝』は『東京名所図会』の内容をアピールするための手段だと、『王子七滝考』では書かれている。

7つ以外の滝にも触れており、また古地図などからも引用して地図に記載してみたら、15の滝があったことが分った。

1:権現の滝
2:王子大堰(王子大滝)
3:不動の滝
4:弁天の滝(辨天の滝)
5:稲荷の滝
6:名主の滝
7:見晴の滝
8:飴屋の滝
9:山本家の滝
10:大工の滝
11:醸造試験所の滝
12:湯滝
13:水滝(木滝)
14:桶勘の滝
15:末広の滝(扇屋の滝)

12『湯滝』と13『水滝(木滝)』は絵図に描かれているために正確な場所は不明(石神井川の流れに合わせるとこの付近)。
11『醸造試験所の滝』と14『桶勘の滝』は推定の位置で、11の醸造試験所の滝はかつての石神井川の名残である逆川沿いとも考えられるが、石神井川(音無川)沿いに落ちていた方が自然だと思う。

『見晴の滝』と『山本家の滝』は水量があったようだ。

※2020年8月14日 『16の滝があったことが分った。』→『15の滝があったことが分った。』に修正。

地図の青丸5部分に王子稲成神社がある。
かつて王子大堰で分水した上郷用水(石神井用水)を北部の農地へと引いていて、神社の前を流れていた。

王子七滝のひとつである“稲荷の滝”は、江戸名所四十八景に描かれているように、鳥居に向かって左側に流れ落ち、行者の水垢離場として利用されていたが、今は建築物によって消滅してしまった。
しかし、鳥居の右に弁天様が祀られていて、横の崖から湧水が染み出して落ちている。
細くて小さいが、現代の稲荷の滝(湧水)ともいえるような姿に見える。
流れ落ちた水は橋の下を通って、池に貯められている。

階段の参道を上っていくと本殿があり、さらに右へと参拝出来るようになっていて、写真下から三枚目、崖の上の本殿の横に井戸があることからも、水が豊富な土地であることがわかる。
この先には御石様があり、さらにその上へと登って行くことができ、崖に狐の横穴住居(狐穴)がある。(写真一番下)
この狐穴がある場所は王子稲荷裏古墳で、人骨が発掘された横穴墓であることがわかっている。
また、この付近を掘削した際に、勾玉(曲玉)は発見されたと記録されている。
日暮里から赤羽にかけての台地上にはいくつもの古墳群があることで有名。

歌川広重の浮世絵にも描かれているように、夜の帳が下りると、神様のお使い(眷属)である狐が王子の町へと舞い降りる光景が自然と浮かぶ。

現在の王子 稲荷の崖線湧水の映像をリンクさせている。(720×1280 20.6MB mp4 こちら

2021年5月4日加筆。(一番下の錦絵)

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